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絶え間ない革新は、
さらなる安全性向上のために。
最高の走りを愉しむために不可欠なこと。それは最高水準の安全性に他ならない。 BMWはいつの時代も、さらなる安全性を追求すべく情熱と技術を注いできた。 その革新の道筋を、時間を少し巻き戻して改めて辿ってみよう。
BMW Turbo(コンセプト・モデル:1972)
1972年、BMWが開発した運転支援テクノロジーは、コンセプト・モデルとして発表されたBMW Turbo に初めて搭載された。このシステムは、極端な状況下においてドライバーに警告を発し、その運転をサポートすることを目的としていた。
BMW Turboの基本コンセプトには、開発当初からドライバーに対して堅牢で十分な安全性を保障することが念頭に置かれていた。低重心な設計、ワイドな面構成、特殊構造のシャシー、そしてクッション性のあるドライバー・オリエンテッドなコックピット。すべては、ドライバーを危険な状況からより遠ざけるために設計された。万が一そのような状況に陥ってしまった場合には、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)、レーダーによる接近警告機能、横方向の加速度センサーなど、BMW Turboに搭載された運転支援テクノロジーにより的確なサポートが行われる。そして事故が不可避となった場合には、包括的なパッシブ・セーフティ・パッケージがドライバーを保護する。これには、発進時に装着が求められるシートベルトや3つのユニバーサル・ジョイントを備えたセーフティ・ステアリング・コラム、ルーフまで延びロールオーバー・バーとしての機能を果たすドア・ポスト、そして特徴的なシグナル・カラーで強調される、油圧式ショック・アブソーバーを備えたフロントとリヤの衝撃吸収帯が含まれていた。
このモデルは先駆的なデザインだけでなく、新たなテクノロジーのプラットフォームとしても重要な意味を持っていたのである。

BMW 5シリーズ(E12:1972~81)

1972年に発売された「最初のシリーズ・モデル」である5シリーズにおいて、現在も装備されているオートマチック・シートベルトが初めてフロント・シートに標準装備された。さらにアシュハイムのテスト・コースに最新の衝突試験装置を導入して繰り返されたテストにより、ピラーのさまざまな断面形状ごとの衝突時における変形挙動を制御し、乗員のためのセーフティ・セルの大幅な強化を実現した。このシステムは以降のシリーズ・モデルにおいても継続されることになる。伸縮式のセーフティ・ステアリング・コラムもこのモデルで導入された。一方、ステアリング・ホイールのインパクト・プレートは、5シリーズ発売前の1968年には既にBMW 1800に組み込まれていた。
BMW 3シリーズ(E21: 1975〜81)
1975年、BMW Turboに搭載された先進的な安全装備の多くは、その後のBMW市販モデルへと導入されていった。最も早く展開されたのは、ドライバー・オリエンテッドなコックピットだった。1975年に発売された初代3シリーズ(E21)のコックピットは、ドライバーを中心に弧を描くようにデザインされていた。このデザインの目的は、運転をサポートするとともに、シートベルトを確実に着用してのドライブを促すことにあった。当時、シートベルト反対派の多くが主張していた反対理由は「シートベルトは運転中のスイッチ操作の妨げになる」というものであったが、この新たなコックピットによってドライバーは前へ屈まずとも、自然な姿勢のまますべてのスイッチ類へと手が届くようになったのだった。

BMW 6シリーズ(E24:1976〜 89)
1976年:自らを監視するためのテクノロジー
1976年1月、チェック・コントロールを搭載した初代6シリーズ(E24)がディーラーへと到着した。630CSおよび633CSiでは、エンジンをスタートさせた後に「Test」ボタンを押すことでエンジン・オイルやブレーキ液、クーラント、フロント・ウインドーのウォッシャー液それぞれのレベルに加え、ブレーキ・パッドの摩耗状況やヘッドライト点灯時のテールライト点灯機能をチェックすることができた。
その後年月を経て、チェック・コントロールの機能は大幅に拡張された。1990年代初頭よりチェック・コントロールはすべてのBMWモデルに標準装備されるようになり、さらにボタンを押さずとも、常時監視を行うように改善されていった。

BMW 7シリーズ(E23: 1977~86)

BMW は、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)をBMW Turboに初めて搭載した。ABSは今や、現代の自動車には欠かせないものとなっている。緊急ブレーキ時に車両の操舵能力を維持することは、基本的な安全性の向上につながるからだ。ABSのセンサーは、BMWではDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)やDTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)の基礎となっている。これらの機能に関わるものとして、BMW Turboに搭載された横方向の加速度センサーも重要な意味を持つ。現行モデルにおいてディスプレイにパラメータが表示されることはないが、このセンサーがもたらす情報はヨーレート(回転角速度)の情報とともに、すべてのアンチ・スキッド・プログラムの中核を成している。車両における横方向の加速度を測定することは、DSCへの第一歩と言える。

1979年:ABS の本格展開
1978年から初代7シリーズ(E23)の特別装備として世界初の量産が開始された本格的な4チャンネルABSは、1980年モデル の BMW 745iから本格的に導入された(量産装備ではないABS単体としては1972年発表のBMW Turboをはじめ、1974年のニュルブルクリンク 6 時間レースに出場したBMW 3.0 CSL などに搭載されていた)。ブレーキ・ペダルが過度に踏み込まれた際にシステムが自動的に制動力をコントロールし、ホイール・ロックしないようにする。
オンボード・コンピュータ
さまざまな計測センサーを備えた車載コンピュータ。ディスプレイには現在時刻や外気温、目的地までの距離、到着予想時間、平均速度、制限速度、燃費そして航続距離などが表示される。また、路面凍結の恐れがある場合にはドライバーに警告が表示される。さらに盗難防止機能をも備えたこのコンピュータは、 BMW 745iにおいて世界で初めて搭載された。

1985年:4輪駆動の導入
第2世代の3シリーズ(E30)において、最高出力126kW〔171ps〕の2.5ℓ直列6気筒ガソリン・エンジンを搭載した325i(後の325iX)が、BMW初の4輪駆動モデルとして1985年より発売された。325iのフルタイム4輪駆動システムは、エンジン・パワーを前輪と後輪に37:63の割合で固定配分するものであった。トランスファー・ケースとファイナル・ドライブのビスコ・ロック(回転感応式LSD)が、前輪と後輪の回転速度差を利用することで実質的に固定された接続を実現。トラクションと走行安定性を最適化した。1988年には325iXにツーリングが登場。さらにその3年後には第3世代の5シリーズ(E34)に4輪駆動モデルが導入され、それに伴いパワーの配分を電子制御するシステムが登場することとなった。

2003年:xDriveの登場
1999年に初のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)として、4輪駆動モデルのみをラインアップしてデビューした初代X5(E53)が大成功を収めた後、2003年に発表された初代X3(E83)[YS1] では新たな4輪駆動システムが導入された。後にxDriveと呼ばれることになる[YS2] このシステムは、Xモデルだけでなくすべてのモデルにおいて利用可能となった。xDriveは継続的に開発され続け、今日においてもあらゆる路面状況におけるトラクションと走行安定性の最適化、およびコーナリング時のドライビング・ダイナミクス最適化の両方において、BMW独自の快適なフィールをドライバーにもたらしている。このシステムが誇る革新的なネットワーキングは、4輪それぞれの状況を察知し、的確な予測のもとトラクションを再配分する。少なくとも1つのホイールが回転している場合にのみ反応する従来の4輪駆動システムとは対照的に、xDriveはグリップ不足の傾向を瞬時に事前に認識することが可能である。
BMW 7シリーズ(E32: 1986〜94)
1986年:エンジン・ドラッグ・トルク・コントロールを統合したオートマチック・スタビリティ・コントロール
ASC(オートマチック・スタビリティ・コントロール)は、ABSおよびASCセンサーを使用して駆動輪の空転を計算するとともに、前輪と後輪の回転速度を比較することで、空転が非常に少ない状態となるまで各ホイールの摩擦値に応じてエンジンのトルクを調整する。片方または両方の駆動輪が空転しそうになった場合はトルクを調整することにより、一瞬でこれを防ぐことができる。さらに高回転域での走行の際において、アクセル・ペダルから足を外すなどの急激な負荷の変化や唐突なシフト・ダウンを行なった場合、その操作がすぐに反映されることなく、特別な機構により徐々に反映することで衝撃を和らげることを可能とした。735iの特別装備として設定。
1991年:キセノン・ライト
白熱灯と違い、キセノン・ライトはフィラメントではなく、アーク放電により明るく強烈な白色光を得る。従来のヘッドライトと比べて眩しさは低減する一方で、車両の前方や側面をより明るく均一に照らすことができるようになった。これにより夜間などの暗い時間帯に、交通標識や車線表示、車道上や車道付近の障害物をより早く識別できるようになった(2001年に登場した第4世代の7シリーズ(E65/E66)からはロー/ハイビームともに、特別装備としてバイ・キセノン・ヘッドライトが設定された)。BMWは世界で初めて、ヘッドライトにキセノン・ライトを採用した。
BMW 7シリーズ(E65/E66: 2001~08)
ダイナミック・ブレーキ・ライト
通常のブレーキと緊急ブレーキの違いを後続車に明確に伝えるために、通常のブレーキ時には従来のブレーキ・ライトと同様に点灯し、緊急ブレーキ時にはブレーキ・ライトを点滅させるテクノロジー。第4世代の7シリーズ(E65/E66)に世界で初めて導入。
シートベルト・フォース・リミッター
衝突事故が発生すると、シートベルト・テンショナーによって全乗員のベルトが自動的に引き締められる。事故の深刻度に応じて革新的なアダプティブ・シートベルト・テンショナーが作動し、上半身にかかる負荷を軽減する。第4世代の7シリーズ(E65/E66)に世界で初めて搭載。
より高度なITSヘッド・エアバッグ
側面衝突が発生した場合、サイド・エアバッグはルーフ・フレームに搭載された2つのアドバンスド・ヘッド・エアバッグによってサポートされ、衝突面に面したすべての乗員を最大限保護する。世界初の先進的なITSヘッド・エアバッグ・システムは2つのメリットを兼ね備えている。まず第一にヘッド・エアバッグが衝撃を吸収し、第二にいわゆるセイルが広い範囲で力を吸収する。そして同時に、ガラスの破片など乗員に危害を加える部品の貫通を防ぐ役割も果たす。
BMW 7シリーズ(E38: 1994~2001)
1997年:ITSヘッドエアバッグ(チューブ式エアバッグ)
ITSヘッド・エアバッグは、サイド・エアバッグとともに、側面衝突時の頭部および胸部の負傷リスクを大幅に低減させた。側面の保護効果は200%の改善を記録した。第3世代の7シリーズ(E38)と第4世代の5シリーズ(E39) に世界初搭載。
1999年:DBCを搭載したDSC
緊急ブレーキが踏まれた際にペダルへ十分な圧力がかかっていない場合、DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール)がブレーキ圧を必要なレベルまで素早く上昇させる。これにより、可能な限り短い制動距離を実現することができる。緊急ブレーキと判断される基準は、基本的にブレーキ・ペダルにかかる圧力の速度と力、つまり遷移速度とブレーキ圧の量から導き出される。従前のシステムとは対照的に、DBCは負圧ではなく油圧アシスト・ブレーキを採用。この油圧式システムはDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)とも共用され、ドライバーによる緊急ブレーキの速度を大幅に向上させた。
BMW 7シリーズ(F01/F02: 2008〜15)

ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
ドライバーが任意に設定した速度をベースに、先行者との車間距離を維持しながら自動で、車両停止や再加速も含む加減速を行う。第5世代の7シリーズ(F01/F02)に世界で初めて搭載。
インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング
(前後輪統合制御ステアリング・システム)
低速走行時には後輪が前輪とは逆の角度に操舵されることで、最小回転半径を小さく抑えて取り回しの良さと俊敏性を高める。一方で高速走行時には、後輪を前輪と同じ角度に操舵することで横方向の加速度を減少させ、走行安定性を向上。特にリヤ・シートの快適性向上に寄与する。第5世代の7シリーズ(F01/F02)において特別装備として設定。世界初の機構。
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