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日常を超えた走りで、深い学びと歓びを。
BMWオーナーの方々を対象に、公道とは異なる特別なフィールドで走りのノウハウを伝授する「BMW Circuit Academy」。プロの指導のもと、ドライビング・スキルを高めながら、ご自身のBMWが持つ性能を引き出すトレーニング・プログラムだ。
記念すべき第1回目の舞台となったのは、富士スピードウェイ ドリフトパーク。
参加者たちの熱気にあふれた当日の模様をレポートする。
期待と緊張を胸に、BMWオーナーが集結。
まだ朝霧が残る午前7時30分。富士スピードウェイには、参加者の色とりどりのBMWが続々と集結した。パドックには曇り空の下でも鮮烈なオーラを放つ「BMW M4 Competition」と「BMW M5 Touring」が展示され、参加者たちはその姿を興味深そうに見つめていた。
開会式では、レーシングドライバーであり、本日の講義を担当するチーフインストラクターの澤圭太氏とともに、国内外のレースで活躍してきた4名のプロドライバーたちがインストラクターとして登壇。澤氏は「スピードを出すことが目的ではない。クルマとの一体感を高め、意のままの操作を愉しんでほしい」と語り、本アカデミーの目的と安全最優先の心構えを参加者たちに伝えた。
【講義(基本編)】
基本にして奥義。サーキット走行の大前提を学ぶ。
座学では、走りの基本となるアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作と、目線による空間認識の重要性を紐解いていく。
アクセルを“ゆっくり始める”繊細さや、いざという時にABSを作動させるフルブレーキのコントロール、さらには進行方向の先へと能動的に視線を動かすテクニックまでが細やかに解説された。
そして、クルマからの情報を全身で受け止めるための「正しいドライビング・ポジション」についてのレクチャーも。
参加者たちは自身のBMWでの運転姿勢をイメージしながら、真摯に耳を傾けていた。
【ドライビングポジション・ステアリングワーク】
一人ひとりに、理想のドライビング・ポジションをレクチャー。
座学を終えたメンバーは、それぞれご自身のBMWのシートへ。インストラクターが一台一台を回り、適切な視線が保たれているか、無理なく操舵ができるかをマンツーマンで細かく確認・調整していく。
単なる「運転のしやすさ」にとどまらず、クルマからの情報を正確に受け取るための正しい姿勢こそが、ドライビングの精度を決定づけるのだ。
【フル加速&フルブレーキ&テクニカルコンテンツ】
限界領域のコントロール体験で、自身のBMWの可能性を解き放つ。
いよいよ、車両の限界性能を解き放つ実技トレーニングへ。発進からアクセルを全開にし、パイロンからパイロンまでの指定エリア内で車両を完全停止させるカリキュラムだ。
スタートの合図とともに、一台のBMWが迫力あるエンジン音を響かせ、勢いよく駆けぬけていく。最高速からのフルブレーキ、そして停止。インストラクターが駆け寄ると、運転席から「失敗です!」と悔しそうな第一声。これに対し「アクセルは即座に離して、ブレーキは床までがっつり踏み切っちゃってください。そこから徐々に、信号で止まる時のように力を抜いていく感じです」と的確なアドバイスが与えられる。「なるほど!」と霧が晴れたように笑顔になったドライバーは、続くランで見事なブレーキングを披露。
初参加のドライバーからは「普段の走りではブレーキをあそこまで踏み切ることはないので、自分のクルマのブレーキ性能の高さに驚きました」と、想像以上のポテンシャルに感動の声が上がっていた。
続いて行われたのが、パイロンの間をリズミカルに走行する「テクニカルコンテンツ(S字カーブ)」だ。ここでの鍵は、講義で学んだ空間認識、つまり目線である。インストラクターから「目の前のパイロンを見るのではなく、常に次の、さらにその次のパイロンへと素早く視線を先送りして!」と熱い指導が飛ぶ。さらに「2つ目のカーブでブレーキをかけるのでは遅い。最初の段階でしっかり減速を開始すべき」など、さまざまな場面でプロの奥義が伝授されていく。
【ピットツアー】
レースを支える舞台裏、そして、咆哮するマシン。
興奮冷めやらぬまま向かったピットでは、「Toto BMW」などを運営するダイワグループのレーシングチーム「DGMS」の皆さんと、BMW & MINI Racingの昨シーズン王者・石井一輝選手、そしてレース参戦車両の「BMW M2 Racing」が迎えてくれた。
4気筒、2,000cc。誰もが本格的なレースを愉しめるよう開発されたモデルだが、エンジンに火が入れられた瞬間、その獰猛なサウンドに一同思わず拍手。内蔵エアジャッキによって車体がふわりと持ち上がるシーンも間近で見ることができ、モータースポーツの舞台裏を肌で感じる格別なひとときとなった。
【安全サポート技術体験】
インテリジェントな運転支援システムに、感嘆の声。
BMWの安全サポート技術を体感する、特別なプログラムも実施。障害物(ここではスリットカーテン)に近づくとシステムが自動で介入する「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や、パイロンの隙間をするするとバックで抜けていく「リバース・アシスト」をメンバーが実際に体験した。「機能について知ってはいたけれど、実際に作動を体験してみるのとでは安心感がまったく違う」と、その進化に驚きを見せていた。
【講義(応用編)】
高度なロジックを学べるのも、本アカデミーの真髄。
午後の講義では、BMW伝統のFR(後輪駆動)レイアウトを前提とした、ウェット路面での繊細なコントロール技術から、ブレーキングとステアリング操作の重ね方、さらに富士山の形に例えたリスク予測など、内容もより高度に。
プロの視点から語られる緻密なロジックに、参加者たちは納得の表情で聞き入っていた。深い学びの場が用意されているのも、本プログラムの醍醐味といえよう。
【インストラクターによる先導走行】
ラインをなぞり、プロの技術を追いかける。
午前中の実技で磨き上げたコーナリング・スキルをベースに、インストラクターの先導車を追う形でのコース走行にトライ。雨によって刻々と変わる路面コンディションを見極めながら、加速・減速のタイミングや理想的なライン取りをなぞっていく。デモカーにしっかりと追従する車両もあれば、やや感覚が空いてしまう車両もあり、コース上ではそれぞれの挑戦のドラマが繰り広げられた。「前のクルマ、速すぎ。やっぱりあのモデルを買いたい!」という声が聞こえてくる一幕も。
【散水路面における定常円走行】
限界域でのクルマの挙動を体感。
本イベントでは人為的な散水によって作られることの多いウェット路面だが、この日はまさに恵みの雨。限界域における挙動変化をリアルに学べる最高のステージが、すでに用意されていた。
メンバーはまずインストラクターのデモカーに同乗し、プロの定常円旋回を体感。DSCをオフにしているにもかかわらず、鮮やかに旋回していくその神技に感動しながら、次は自分のクルマに乗り込み実践へ。摩擦係数の少ない路面で、あえて「アンダーステア」や「オーバーステア」を発生させ、そこからのスピン回避など、公道では試せないテクニックにトライしていく。滑りや荷重移動を制御するプロセスで彼らが手にしたのは、意のままに操る、純粋な走りの歓びに他ならない。
【サーキットタクシー】
実戦で培ったプロの技が、熱狂へといざなう。
未知の昂揚へといざなう、もう一つのハイライトが「サーキットタクシー」だ。ヘルメットを装着し、プロドライバーが駆るデモカーの助手席へと乗り込む。雨をものともせず、圧倒的なスピードでコーナーをクリアしていく強烈な走りに、車内のボルテージは最高潮。同乗した参加者は、「自分が運転するのとはまったく次元が違う。あれだけ路面が濡れているのに、その状況を完璧にコントロールしているのがとにかく凄かった!」と興奮を隠せない様子で熱く語ってくれた。
【デブリーフィング】
その表情は、今朝よりも、確かな自信に満ちている。
すべてのプログラムを終え、澤氏より受講者一人ひとりに修了証が手渡された。どの表情も晴れやかで、確かな自信と充足感にあふれていたことは言うまでもない。時代とともにクルマが進化するように、「BMW Circuit Academy」の内容もまた、さらなる進化を遂げていくことだろう。しかし、いつの時代もその根底にあるのは、「新たな発見や感動とともに、ドライビングの歓びを、より安全に愉しんでいただきたい」という思い。
次回もまたどこかのステージで、素晴らしい学びと走りの歓びを、BMWとともに。
【参加者の声】
イベントに参加いただいた方のアンケートから、参加者の皆様のコメントを一部抜粋して、ご紹介いたします。
「腹落ちする講義とアドバイスがとても為になりました。他社のアカデミーにも何度か参加しましたが、一番良かったです」
「超ウェットの状態でも、クルマの性能の凄さを実感することができた」
「今までできなかったDSCオフ/2WDで運転できたことで、クルマの性能の高さを実感。最大ブレーキ力とブレーキ踏力の必要性も感じることができました」
「昨年もBMWのトレーニングに参加しましたが、明らかに今年の方が内容が充実していたと思います。前回は自身の車両での経験ではなく現実的ではなかったが、今回はいつも乗っている車両での体験だったのが良かった」
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「M」の称号。 それは、BMWがサーキットで鍛え上げた、スポーツドライビングの証。 M1から連なるレーシングカーのDNAは、今なお進化し走り続けている。 サーキットから享受されたノウハウを反映し、 ハイ・パフォーマンスとテクノロジーを融合させたMモデルのラインナップは、時代を超えてますます加速を続ける。
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