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BMW Team StudieのBMW M4 GT4は、Rd.4で82号車が前シリーズに続き表彰台を獲得
BLANCPAIN GT SERIES Asia Rd.3 & 4 CHANG 2018
ビー・エム・ダブリュー株式会社(代表取締役社長: ペーター・クロンシュナーブル)がサポートするBMW Team Studieが、5月12日 / 13日に開催されたBlancpain GTシリーズ・アジア タイランドのCHANG ROUND にBMW M4 GT4 で参戦した。2台体制で挑んだレースはペナルティストップやマシントラブルに見舞われたものの、Rd.4で82号車が3位でフィニッシュし、シリーズ連続となる表彰台を獲得した。
公式予選Q1
81号車を砂子選手が、82号車を浦田選手が担当した。81号車は、この週末の最速ラップタイム1:44.6を計測1周目に記録するが、その後はコース上のトラフィック等でタイム更新はならず、Q1を2番手ポジションで終えた。一方、82号車は、序盤からタイヤのウォームアップに苦しむ。タイムは伸び悩み、6番手ポジションでこの予選を終えた。
公式予選Q2
81号車を木下選手、82号車をマックス選手がドライブした。途中コースアウト車両が発生して赤旗中断となったセッションは、木下選手の81号車がトップと0.4秒差、2番手とはわずか0.06秒差で3番手、マックス選手の82号車は4番手で終えた。
Rd.3決勝
Q1暫定順位が2番手と6番手だった81/82号車だが、トップと3番手の2台がレギュレーション違反でグリッド降格したため、Rd.3はポールポジションと4番グリッドからのスタートとなった。ポールポジションスタートの砂子選手はスムーズなスタートを果たし、トップを維持して1コーナーに入る。4番グリッドスタートの浦田選手は1コーナーでの混乱を上手く抜けて2番手に浮上した。1周目のコントロールラインは81/82号車の2台が1・2体勢で駆け抜けた。
しかし、その後ライバル車の速さが際立つ展開となる。スタート時の最後尾の位置から混乱に乗じてジャンプアップしたAMGは、2周目通過時点でトップポジション争いに浮上する。レース序盤はM4GTと後ろから迫るAMG GT4との一騎打ちとなった。両者一歩も引かず迎えた7周目、前を行くマシンから漏れたオイルに乗り一瞬体勢を崩した81号車はポジションを2番手に落とす。直後、今度は全車追い越し禁止のFCY(フルコースイエロー)が宣言された。
トップを走るAMGがFCYを受けて急減速すると、すぐ後ろを走行中の砂子選手はライバルの右後部に左フロントをヒットさせる。両者大事には至らなかったものの、81号車は3秒後ろからトップを狙う展開となった。砂子選手はその後も果敢に攻めるもオーバーテイクには至らず、2番手ポジションキープでルーティンのピットストップを迎えた。浦田選手は堅実に周回を重ね、スタート時の4番手を守って第2スティントを担当するマックス選手にマシンを渡した。
コースに復帰した81/82号車は共に順調なペースで周回を重ねる。迎えた20周目、トップを走行するマシンは、木下選手のプレッシャーに晒され単独スピンのミスを犯す。これにより81号車は再びトップポジションに返り咲く。しかしその直後、FCY中の接触に対して81号車にドライブスルーペナルティーの裁定が下され、マシンはピットロードへ。ペナルティーを消化した81号車は2番手でコースに復帰した。
この時点でマックス選手の82号車は3番手をキープしていたため、2車同時の表彰台への期待が高まる。しかし、今度は規定のピット時間が1秒足りなかった82号車が1秒のピットストップ&ゴーペナルティーを受け、コースに復帰するもポジションを4番手に落とす。更に2番手を走る81号車にコース上を走るGT3車両が右フロントにヒットし、タイヤがバーストするというトラブルが襲う。木下選手は再びピットに向かいタイヤ交換を終えてコースに復帰したが、マシンのダメージはタイヤホイールにとどまらず81号車はペースダウンするとRd.3を10位完走で終えた。82号車は最後までポジションを守りきり、4位完走でレースを終えた。
Rd.4決勝
Rd.3では度重なる不運に見舞われ、表彰台を逃したチームは、ダメージを負ったマシンの修復や問題点を洗い出した後、最大限に準備を整えてRd.4の決勝へ挑んだ。前日の決勝に続いて、予選2番手のマシンがペナルティーで最後尾スタートになった為、81号車の木下選手がGT4のフロントロー、82号車のマックス選手は3番グリッドからのスタートになった。
81号車は木下選手がオープニングラップを制する。マックス選手はポジションをキープして、2台は1周目のコントロールラインをトップと3番手ポジションで通過した。しかし続く2周目、81/82号車はともに後続車のオーバーテイクを許し、2番手・4番手にポジションダウンする。マックス選手はその後、5番手までポジションを下げたが、自力でのリカバリーに成功する。再び2番手・4番手となったが、今度は木下選手が最後尾から追い上げてきたライバル車にオーバーテイクを許しポジションダウンした。トップポジションを奪われた2台は、その後3周にわたって3番手・4番手をキープする。この体制で前半のスティントを消化するかに思われたが、迎えた9周目にトラブルが81号車を襲った。
チームラジオで木下選手は、明らかなパワーダウンをピットに伝える。このままの状況でのレース続行は不可能と判断したエンジニアは、81号車にピットインをコールした。ピットに戻ったマシンは、即座にメカニックのチェックを受けるが、その場での応急処置は叶わず、81号車のRd.4はここで終わった。
一方、マックス選手の82号車は、チームメイトのポジションを守ってルーティンのピットインを迎えるまで3番手をキープし、後半スティント担当の浦田選手にマシンを託した。浦田選手は一貫したペースで周回を重ね、全く危なげの無い走りで3番手を維持し、33周目にチェッカーフラッグを受ける。前日惜しくも逃した82号車の初表彰台を3位フィニッシュで獲得した。
鈴木康昭 チーム代表兼監督
「Rd.3は81号車が10位、82号車が健闘むなしく4位という結果となりました。81号車に関しては、ライバルマシンのグリッド降格でポールポジションスタートになり、良い流れを感じていましたが、ペナルティーだけでなく、GT3にぶつけられてタイヤがバーストする等、不運も続き最下位になってしまいました。82号車に関しては、浦田選手、マックス選手が頑張ってくれて3位をキープし続けてくれましたが、ピットを出るのが1秒早かったためペナルティーを受けてしまい、結果は4位になってしまいました。レースはネガティブな事が続いてしまいましたが、気持ちを切り替えて頑張って行きます。」
「Rd.4は81号車がセンサー系のエンジントラブルでリタイア、82号車は見事3位で初の表彰台に登ることが出来ましたが、2台で明暗の分かれたレースでした。82号車に関しては、浦田選手・マックス選手が最後まで素晴らしい走りで表彰台を獲得することができました。チームみんなで喜ぶ事が出来たとても良いレースでした。81号車に関しては世界で70台近く走っているM4 GT4のどのマシンも体験したことが無い、最も暑いコンディション下でのレースで、どのマシンにも出た事がないはじめてのトラブルでした。このレポートはすぐにドイツに送られ、次の鈴鹿やその他の更に暑いレースで同じ事が起きないように対策が行われます。昨日からネガティブなことが続いた中、最後の最後に82号車が表彰台に昇ってくれたのはとても良かったです。いよいよ次は鈴鹿と富士。ここはどうしても負けられませんので頑張ります。引き続き応援よろしくお願いします。」